拘束から解放された日本人ジャーナリストの安田純平さん

2018年10月24日 随筆
信州上田之住人和親

トルコで日本人ジャーナリストの安田純平さんが、34か月ぶりにシリア反体制派の拘束から、解放されたことが、今夜、確認された。安田さんは、信濃毎日新聞に新聞記者として務めた後、フリーのジャーナリストとなった方で、信州と非常に関係のある方である。12,3年前、私の長女が上田高校生の時、上田高校に講演に来られ、安田さんがイラクで取材中に拘束されたことなどを、私も上田高校生とともに直接聞いたことがある。この時は数日で解放されたそうだが、今回のシリアでは、非常に長期にわたっていた。2年くらい前から、安田さんはもう生きて帰れないのではないかと、私は陰ながら心配していた。安田さんが今回も、生還されたとのニュースを見て、大変安堵した。安田さん救出に対し、カタール、トルコなど多くの関係各位の努力に感謝する。一方、トルコのイスタンブールで、サウジのジャーナリスト、カショギ氏が大使館内で殺害されたなどの暗いニュースもあり、昨今は、ジャーナリストの言論の自由について、いろいろと考えさせられる。また、民主主義の大国の指導者さえもが、自分に都合の悪い話になるとフェイクニュースだといって、ジャーナリストをさげすむ時代である。ジャーナリストは、現代社会を映す鏡である。ないがしろにする社会は、きっと大きなしっぺ返しが来ると思う。



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