讃岐弁「こんきんかかんかかんきんこん」
信州上田之住人
太田 和親
2006年12月2日
私は18歳まで讃岐の三豊郡(現在三豊市)に住んでいました。
郷里を離れて36年。夕べ郷里の57歳の兄から電話がかかってきて、久しぶりに讃岐弁で話しました。老父母の喪中があけ3年ぶりに年賀状を出す話になりました。
(兄)「ほんだきんどのぉ、うちのいっけは、むげっしょなきん、わしにねんがじょう、いっちょもこん。」
(私)「かかんきんこん?」
(兄)「こんきんかかん!」
(私)「こんきんかかん?かかんきんこん!」
隣で聞いていた19になる私の娘が何だそれという顔していました。
(解説)
* いっけ:(名詞):親戚
* むげっしょな:(形容動詞)無慈悲だ。冷酷だ。つめたい。
* いっちょも〜ん:ひとつも〜ない:必ず否定文で使う。
* きん:(格助詞)から。西讃岐方言。
* 「かかんきんこん?」は「書かないから来ない?」の意。
* 「こんきんかかん!」は「来ないから書かない!」の意。
(標準語訳)
(兄)「だけどなぁ、うちのしんせきは、つめたいから、わしにねんがじょう、ひとつもこない。」
(私)「かかないからこない?」
(兄)「こないからかかない!」
(私)「こないからかかない?かかないからこない!」
注釈:この話は私ども兄弟で実際にあった話ですが、詳しく調べてみると以前から西讃岐方言として有名らしいです。
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