ずずばな、曼殊沙華、彼岸花

2018923随筆

信州上田之住人  太田和親

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香川県三豊市観光案内所
2018923日より

出身地の香川県三豊、観音寺市区では上の写真のように、こんなにいっぱい「ずずばな」(讃岐方言)が咲くのに、現在住んでいる信州上田ではこの「曼殊沙華」、通称「彼岸花」はまれです。香川県では、私の子どものころも写真と同じように、田んぼのあぜ道にものすごくいっぱい咲いていたのを思い出しますが、信州上田ではほとんど咲いていません。信州に来た35年前には、彼岸花は信州では咲かないのかと思っていました。最近は少しは咲いているところもあるので、全然というわけではないようです。でも香川県のような、ものすごく密集して咲くのは見たことがありません。どうしてでしょうか。どなたか理由を知っている方おられませんか。

そこで私も調べてみました。どうも彼岸花は、弥生時代からモグラ対策で、田んぼの畔に植えたというように、いわれているようです。ということは、寒冷地にはモグラがほとんどいないので(実際北海道にはモグラはいない)、彼岸花は寒冷地の信州ではモグラ対策であぜ道に植える必要がなかったということでしょうか。彼岸花が寒冷地にも問題なく生育するが、寒冷地にはモグラがいないので、植える必要があまりなかったということですかね。

25年ほど前に息子が長野県上田市立上田東小学校に通っていたころ、この小学校の庭には、少しだけ珍しく彼岸花が咲いていたので、どうしてか聞いたところ、父さんと同じ四国の出身の人が、上田で彼岸花が咲かないのが寂しいので、四国から持ってきて、ここに植えたと先生が言っていたということでした。


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