一体感とアイデンティティー
(東小学校踏入PTA副支部長として1年を振り返って)
信州上田之住人
太田 和親
1999年1月27日随筆
昨日、向井千秋さんから私に手紙が来た。向井さんと私は同じ年の同じ月の生まれで同じ小学校の同級生だから!・・・という訳ではない。同年同月生まれというのは本当だが、実は、私は例の下の句の応募者だったのだ。
手紙には、向井さんの礼状と宇宙服姿のブロマイド、それにワッペンが入っていた。向井さんが宇宙から日本全国に下の句を募集したあの夜、30分もたたないうちに私は自宅からインターネットで下の句に応募した。
「宙返り何度もできる無重力、天女のごとし大和なでしこ」
我ながらいい歌だと思ったのだが、全くの落選であった。驚くことに14万人もの応募者があったという。その全員に、向井さんは礼状を出したのであろう。それで有名人の向井さんから私に手紙が届いたという訳である。
落選はしたけれど、このイベントで日本国民がなにか一つになれたようで楽しかった。東小学校PTA踏入支部の活動も、三大祭りをはじめ多くのイベントを通して、地域と子供との一体感を醸し出すことに意義があると感じた一年であった。
昔、ふるさとの歌祭りというNHKの人気番組があったのを思い出す。子供の頃、地区のお祭りなどに参加したことが、なつかしさや郷土愛を育むのだと思う。地域との一体感がその人のアイデンティティーになるのであろう。踏入自治会役員の方々をはじめ多くの方々が、地域全体で子供達を熱心に育成されていることに感動している。