おだいしこ
平成31年(2019年)4月30日
信州上田之住人和親
(1)讃岐の皆さんに質問です。
私は讃岐の出身ですが、今信州に住んでいます。67歳です。
私の子供のころ近所持ち回りで「おだいしこ」が開かれていました。当番に当たると、父や母が数日前からお茶菓子などを準備していました。あの「おだいしこ」ってなんでしょう。
ネットで調べてみると、なんか日本中のいろいろなところで、さまざまに言われているようです。アズキがゆ(秋田)のことだとか、近所の主婦の茶飲み話の会(和歌山)だとか…
私は、弘法大師がうまれた讃岐(香川県)の出身なので、次のように、思いますが、皆さんこれで合っていますか?
おだいしこ
お大師講が訛ったもの:弘法大師の教えを、集落の信者の会、すなわち「講中(こうじゅう)」、で開く読経の勉強会とその後の懇親会(お茶飲み話の会)のこと
香川県出身の皆さん、教えてください。これで合っていますか?
(2)たいしこ団子:https://www.youtube.com/watch?v=hhFr1zzCwd8
日本昔話に出てくる、出雲の「たいしこ」のはなしです。
さぬきの「おだいしこ」とは違いますが、心にしみる話です。
(3)「おだいしこ」についてネットで詳しく調べました。
地域や宗派によって、次の3つに分類されるようです。
1. 東北から山陰にかけて、旧暦11月23〜24日に,行われる民間の祭。この日は冬至にあたり,智者大師(良源),元三(がんさん)大師,弘法大師(空海)または聖徳太子が訪れ,必ず雪が降ると信じられ,あずき粥(大師粥),だんご,大師の杖と称する長短の箸(はし)などを供える。
2. 天台宗で、伝教大師最澄の忌日である6月4日に行われる法会。伝教会。六月会(みなづきえ)。
3. 真言宗で、中国・四国地方では毎月21日に弘法大師をまつり飲食する集落単位の信仰集団を大師講という。
私が子供のころに見た「おだいしこ」はこの3つ目のものにぴったりです。記憶では、毎月やっていた気がします。でも、うちは真言宗ではなくて、浄土真宗(一向宗)だったので、少し疑問が残りますが…。
でも、弘法大師関係ということですから、「おだいしこ」って、きっと1200年くらい前からあるのでしょうね。