フランス語の国名の形容詞で、女性形が面白い1

2018年613日 随筆
信州上田之住人和親

最近、31年ぶりにフランス語の勉強を再開して、ポロネーズがフランス語のポーランドの形容詞で、その女性形と気がついた。

フランス語でポーランドは、女性名詞でPlogne(ポローニュ)である。そして、その形容詞は、男性形がpolonais(ポロネ)、 女性形がpolonaise(ポロネーズ)である。「あれ、ポロネーズってどこかで聞いたことがある。」と、フランス語の演習問題を解いていて、気がついた。そこで、国語辞書をひくと、ポロネーズとはポーランドの代表的な歌曲や民族舞踊となっていた。そうそう、確かに音楽で、そういう風に言われているのをうっすらと聞いたことを思い出した。私のそれまでの理解も国語辞書とおなじで音楽用語だと思っていたが、フランス語の方からポロネーズというのを調べてみると、そうではなかった。ポロネーズは、ポーランド人の、ポーランド語のという意味で、音楽だけに限らず使う。例えば、「Je suis polonaise.(私はポーランド女性です)。」というので、この場合、けっして音楽のことではない。だから、人がポーランド女性だったり、名詞が女性名詞のときには、何でもポロネーズとしなければならない。勉強はするものである。視野が広がる。



>>目次に戻る