ジェットコースターのことをフランス語ではロシア山脈という

2018年12210日 随筆
信州上田之住人 太田和親

昨日、フランス語を勉強していたら、“montagnes russes (1)”(直訳:ロシア山脈)の和訳が、なんと「ジェットコースター」になっていたので、驚きました。

なんでロシアの山脈が、遊園地のジェットコースターになるんだろうと不思議に思い、フランス語のウィッキペディアを調べました。それで分かったのは、18世紀末ごろ、ロシアで、丘をいくつか人工的に作ってその上に雪が降ったら、そりで滑る遊びがあり、これがスリルがあって非常に面白いので、起業家が目をつけて、これを列車式にしていくつもの山を越えるようにし、同じようにスリルが味わえるようにしたそうです。そして、この山々をロシア国内にあるウラル山脈に見立てたてて、ウラルといっていたそうです。それを、今度はフランスの起業家が、この遊具をフランス国内にも作って、これを「ロシア山脈」という名前で売り出したそうです。そこで、フランスでは、ジェットコースターのことを、“montagnes russes”(ロシア山脈)と今も言うのだそうです。

そのフランス語のウィッキペディアには、アメリカでは、ジェットコースターのことはローラコースターというと書いてありました。そこで、今度は、何で日本ではジェットコースターと言っているのかわからなくなりました。今度は、日本語のウィッキペディアを調べたところ、何と日本語のジェットコースターというのは和製英語で、実は日本語でした。その日本語のウィッキペディアによると、昭和30年(1955年)に後楽園遊園地で初めて、この遊具にジェットコースターという名前をつけたそうです。それが人気となり、以後、日本では全国的に、この遊具をジェットコースターというようになったとのことです。

私は、今まで、ジェットコースターが日本語だというのを知りませんでした。勉強はするものですね。フランス語のロシア山脈“montagnes russes”から、日本語のジェットコースターのことまでわかり、非常に面白かったです。

(1)   発音:モンターニュ・リュス



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